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おばはんの体育な日々

おばはんの体育な日々

第12回村岡ダブルフル88(09)

第12回 村岡ダブルフルウルトラランニング(88kmの部)

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 <日時> 平成21年9月27日(日) 晴れたり曇ったり結構暑い

 <結果> ゴールタイム 10時間02分36秒  女子 4 位

 <10キロ毎のラップ> 昨年との比較になってます 
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 「日本屈指の山岳ウルトラ」村岡ダブルフル、88kmの部に2回目の挑戦である。前半に蘇武岳1,040mまで上るきつい坂があり、後半もアップダウンてんこ盛り、標高差900m、上り総距離2,550mに及ぶ。

 今年も3週間後に四万十川が控えているので、下りを調子こかずに慎重に走ること。
 今年の目標は昨年のタイム(10時間9分台)を上回って、できればサブ10。
 それとあけぼの山荘エイドでカレーをいただくこと。もちろん、長楽寺のおはぎも外せない。

 基本は「ジェットコースターのようなコース、バイキングのようなエイド」を目いっぱい楽しむこと!

◎スタートまで

 前日の午後8時ごろ、すべての用事を済ませて車で家を出た。
 10時過ぎに道の駅「村岡ファームガーデン」に到着、予定通りすぐに布団にもぐりこんだ。車中泊にもすっかり慣れて、結構よく寝られる。
 目が覚めたのは3時前、空は曇っている。
 軽く顔だけ洗って受付会場近くの駐車場所(村岡中学校)に向かう。駐車場から歩いて受付スタート会場(村岡高校)へ。

 受付を済ませて、洗顔歯磨き、朝食を摂り、更衣室で更衣。
 ここで、朝2時に家を出てきたという国際ランナーNさんに会う。そういう手もあるかなぁ。

 スタートのウェア--長袖のシャツ(アディダスのクライマクール)、長いタイツ(CW-Xプロモデル)、5本指ソックス、帽子。足の指の間、腰回り、下着回りにディクトンを念入りに。
 ウェストポーチの携帯品--梅丹、塩飴、芍薬甘草湯、デジカメ。
 着替えポイントへの荷物--射添会館での着替えはしないつもりだが、万一の雨などに備えて着替えの上下とソックス、日焼け止めとディクトンも入れておいた。

090927muraokast.jpg  2週前にマラニックをご一緒したkurachuさんに会い、検討を誓い合う。
 外に出てストレッチ、今年も88kmのゆうちゃんTAKA38さんに会う。TAKAさんも今年は88kmだ。
 スタートに並んでいると、アッキー8989さんが声をかけてくださった。アッキーさんは100km。

 午前5時、100kmと88km、ウルトラ特有の緊張しないスタート。

★スタート~10km 57.15

 スタートして街中をグルっと回り、やがてダラダラ上りになる。スタートしてすぐはまだ暗く、足元が見えにくいため、スタート前に貸してくれるペンライトを持って走っているランナーのそばについて走る。
 街中を抜けるころに、だんだん明るくなってきた。

★10~20km 1.03.41 (2.00.56)

 明るくなってきても、早朝の風はさわやかだ。お天道様が顔を出しても、暑くならないように祈る。
 熊よけ鈴をもらい、これから山道になる。


 これ以後のエイドはすべて立ち止まって何かしらいただいた。どこで何をいただいたかははっきりとは覚えていないが、水・ドリンク・ヤクルト・梅干・カルピス・コーラ・熱いお茶・バナナ・プリン・巻き寿司・飴・フルーツ・そうめん・アイス…身体の許す限りバイキングを充分楽しみました。

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 18km過ぎで折り返して100kmコースのランナーと別れる。
 折返してからすぐ、実力者のNさんとすれ違った。Nさんに先行してるなんて、シンジラレナイ。すぐに追い抜かれるだろうけど、それまでがんばろ。

★20km~30km 59.45 (3.00.41)

090927muraokaimc.jpg  これからしばらくはゆるい下りの後、細かい上り下りの連続。

 今年もおばさんが駆け寄ってきて「来年も来てね」と貝殻の手作りマスコットを手渡してくれた。毎年作ってくれてるのだ、受け取らないわけには行かない。
 
★30km~40km 1.28.46 (4.29.27)

090927muraokapuracard.jpg  いよいよ蘇武岳への急な上りが始まった。最初のうちは何とか走ってみるが、そのうちにっちもさっちも行かなくなって、速足ウォーキングに切り替えて歩く。
 この区間だと思うのだが、N本さんご夫妻が自動車を止めて私設エイドをしてくださっていた。先週「佐渡一周206km(かな)」を走ったので、今日はお休みだそうだ。奥さんが10mほど並走して激励してくださった。歩いてはおれない、と思ったけど、続かず。

 一番きつい上りの途中にランナー一人一人へのメッセージ入りプラカードが立ててある。すごく勇気付けられるけど、とても走りきれない。一つ一つ読みながら、歩く。
 このプラカードは自分のは持って帰っていいらしい。プラカードを担いで走っているランナーを何人かこのあと見かけたけど、これからゴールまで50km近くあるのに、これを引っこ抜いて持って走る決断はできない。あとから思うに、リュックを背負って走っているランナーもいたのは、これを持って帰るためなのかしら。

090927muraokasobudakekara.jpg  後から規則的な足音が近づいてきた、と思ったらNさんだった。きつい坂をピッチ走法で力強く上って行く。並ばれてしばらくはピッチを真似してついてみたけどすぐに力尽きた。歩いているとあっという間にNさんの背中は視界から消えた。Nさんは先週丹後100kmを走ったばかりだそうだ。う~む、その脚であの坂を歩かないとは、やっぱりレベルが違うなぁ。

 8kmほど上り続けて、蘇武岳展望台。ぼんやりだが晴れているので、雄大な眺めだ。ここまでの疲れが吹っ飛ぶ、と言うのはウソ。まだ半分も来ていないのに今年もこんなにヘロヘロで、この先どうなるんでしょう。

★40~50km 1.02.13 (5.31.40)

 上りきったら後は下り。砂利道もあって足元に注意しながら駆け下る。

★50km~60km 1.04.42 (6.36.22)

 54km地点で44kmのコースと合流する。今まで前後にほとんど人がいなかったのに、急にコース上がランナーでいっぱい賑やかになった。
 和佐夫峠への上り、今年もダメ。気持ちは速歩なんだけど実際速歩になってるか大いに疑問だ。
 峠を過ぎたら急な下り。

★60km~70km 1.26.59 (8.03.21)

 坂を下りきったところが射添会館、着替えポイントだ。預けてある荷物はそのまま返した。
 44kmのランナーでエイドは大混雑。ドリンクと水を入れてもらうのに少し待った。
 そうめんを食べだして、これからすぐに長楽寺だと思い出し、一杯だけにした。
 ここで赤ずくめの還暦ランナー・オイちゃんに会った。

090927muraokaohagi.jpg  射添会館を出て坂を上って(ここも速歩)但馬大仏・長楽寺、大仏殿の中に入り、大仏様の後を通って、おはぎエイド。そうめんを食べたばかりだったので、ちょっと苦しかったけど、2個ともいただいた。お漬物が塩が効いていておいしかった。お茶もお代わりして2杯。このおはぎは何があっても外せないもの。

 長楽寺を出たら長い上り。周りの44kmのランナーは全員歩いているので、何の抵抗もなく速歩で行く。
 昨年は大阪のタマモトさんに引っ張ってもらってこの坂を走って上れたのだけど、今年はタマモトさんは現れず、全歩き。

 上りきったところのあけぼの山荘エイドで、お腹はあまり空いていないけど、3年越しの念願のカレーをホンのチョビットだけ入れてもらっていただいた。おいしいカレーだった。
 この頃になると日が照ってやや暑くなってきてたので、帽子を濡らして冷やし、フトモモにも水をかけて冷やす。幸い攣りそうな感じはしない。
 JogNoteリンクのmomokoさん(44km)に会う。ウルトラは初体験らしい、彼女もこれできっと村岡にはまることでしょう。

★70km~80km 1.04.16 (9.07.37)

 坂を上りきったら後は下りと珍しく平坦な部分だ。下りきった後のフラットがつらい。前後にランナーが誰も見えず、沿道に人もなく、油断するとペースが落ちている。誰も見てないし、もう歩いちゃおうかという悪魔のささやきに抗って必死に脚を動かす。

 あと残りの距離を計算するとキロ6分で行くと10時間は切れると言う時間ではあるが、もうひとつ峠(一二峠)を越えないといけないので、6分は絶対無理。昨年も歩いてしまったし、7分かかったら昨年並みのタイムにしかならない。
 
 この区間のエイドだったか、お好み焼きがあったのだけど、さすがに食べられず。これがおいしかったとあとで聞いて、たいそう心残りであった。これも来年の宿題となった。

★80km~88km G 54.59 (10.02.36)

 峠の手前の小北保育所エイドで頭から水をかぶっていたら、100kmの女性ランナーが追い抜いていった。昨年よりずいぶん遅いみたい、調子が悪いのかな。峠にかかってはじめは走ってみたが、すぐに無理と判断、速歩に切り替えた。追い抜いていった100kmの女性も急坂では歩いているのが見える、やっぱり不調なんだろうな。
 歩いていると、44kmの男性ランナーが「5時間を切れるぞ」と叫びながら走って追い抜いていった。私にとっては10時間なんだけど、こんなに歩いていたのではやっぱり無理。

090927muraokagoal.jpg  やっと峠を上りきって下り、それでも頑張ってほぼ全力で走る。
 なぜか先ほどのランナーを追い抜いた。「5分は切れるよ」と声をかけたら、「ワシは下りは不得意やから10分になるわ」と言う気弱な答えが返ってきた。
 ゴールまで下りだけ。前のランナーには近づかないけど、後から2~3人に抜かれた。グラウンド近く、ゼッケン番号と名前をアナウンスしてくれる。いいゴール写真のために前のランナーと間をあけて、だけを意識してグラウンドに入り、ゴール。なんとかゴールテープは切れた。

◎ゴール後

 タイムは 10時間02分40秒くらい。惜しくもサブテンならず。
 順位は 4位でまたも表彰圏外。3位の人と5分差、これもチョイト惜しい。

 ゴールすると、タオルと冷却用の氷をくれる。コーラ、パン、飴、チョコはバイキング方式で食べ放題に置いてある。
 足を冷やしながら椅子に座ってコーラを飲んでいたら、TAKAさんがゴールしてこられた。1分も離れていない、もう少しで抜かれるところだったんだ。
 テントの下で、豚汁とおぜんざいをいただいた。

 預けた荷物を受け取って、更衣室に向かう。今年は脚のダメージはほとんどないようだ。マメは出来ていないし、親指の爪も死んでいない。もっとも、親指の爪は6月のにちなんおろちで死んで剥がれた後、まだ伸びきっていないからだけど。
 ゆっくり気替えていたら、ゆうちゃんが入ってきた。10時間30分くらいでゴールしたそうだ。昨年より大幅なタイム更新、すんばらしい!

090927muraokayakiniku.jpg  着替えて外に出てサービス券で500円分の焼肉(今年はキャベツつき)をいただいていたら、mk_r44さんが声をかけてくださった。自分でおっしゃるようなおじさんでなく、さわやかな好青年でしたよん。44kmに参戦で、いいタイムでゴールされたようだ。

 ミカン_さんには会えずじまい。
 淡路のkurachuさんがゴールされたかどうかわからないまま、会場を出た。

 お風呂は「ハチ北温泉・湯治の郷」でいただいた。

◎総括

 今年も3週間後の四万十川100kmのための、最後の走りこみロング走のつもりで参加した。昨年も上りが走れずにずいぶん歩いてしまったのだが、今年はなんとかこの歩きを減らしてサブテンをと狙っていたのに、昨年とほぼ同じ経過をたどり、目標にはあと3分届かなかった。
 天候は昨年よりずいぶん暑かったので、これが影響したと思いたいが、後半のふたつの坂をもう少しなんとかしないと目標はいつまでも達成できないだろう。
 来年までの宿題としよう。

 楽天ランナーさんにたくさん会えたのは、この上ない喜びでありました。

090927muraokasankasho.jpg  この大会はコースは超厳しいけど、エイドの食料は超充実していてお腹が空くことは絶対ないし、沿道の応援はあったかくて、コースの景色もいい、リピーターが多いのも大いにうなずける。これだけの大会を開催するのはさぞ大変だろう、毎年こうやって楽しく走らさせていただけることに感謝して、来年も元気で来られるように精進しましょう。
  
 筋肉痛が治まりつつある今日の段階で、幸い特に痛むところはないので、しっかり休んで四万十川に臨みたいと思う。
 
 いただいた参加賞---Tシャツ、タオル、エコボトル。

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 そして、後日送られてきた完走証は、立派なA4ラミネート加工。

 「登ったり下ったりのごっちぃコース!
  そして、暑ちい暑ちい一日!
  仕舞まぁで、あきらめじぃゴールしたあんたに
  村岡応援団一同、心からその健闘をたたえて完走証を贈るわなぁ。
  よう頑張ったなぁ!」

 と、書いてあります。


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